バレット食道とは、胃腸道逆流症のうち今医学会でも大きな注目を集めている症状です。
食道の内側はくまなく粘膜で覆われていて、この粘膜のことを扁平上皮といいます。
一方食道の噴門を抜けて入った先にある胃では、
内壁を覆っている粘膜は「円柱上皮」という扁平上皮とは違った性質のものになります。
バレット食道とは、この食道内にある扁平上皮が胃壁内にある円柱上皮と入れ替わってしまった状態のことをいいます。
円柱上皮には腸上化生という食道がんに関係する部分が含まれているので、
バレット食道の状態が長く続くと入れ替わった円柱上皮ががん細胞に変化してしまう可能性が高くなります。
まだ完全にこのバレット食道の起こるメカニズムが解明されたわけではないのですが、
今後若い世代などでバレット食道からがんとなってしまう患者数が増加してしまうのではないかと予想されています。

参考:バレット食道とは

現在までの研究によると、バレット食道は高齢期の男性に最も多く見られています。
特に食道裂孔ヘルニアを患っている人が並行してバレット食道を
進行させてしまっているというケースが大変多く見かけられます。
ちなみに食道裂孔ヘルニアとは、食道と胃の間にある横隔膜にあいた孔が大きくなってしまうことによって起こる病気です。
本来横隔膜を境目として胃と食道はきっちりと区域が分かれているのですが、横隔膜に空いた孔(食道裂孔)が
何らかの理由で大きく広がってしまうと、周辺の筋肉が緩み胃が横隔膜よりも上部にはみ出してしまうようになります。
「ヘルニア」とは本来あるべき場所から内臓器官の一部がはみ出してしまう状態のことを言いますが、
食道裂孔ヘルニアとは胃が食道部分へ領域を浸出させてしまうことをさします。
食道裂孔ヘルニアによって胃が本来の場所から区域をはみ出すことにより、
本来食堂内の扁平上皮として形つくられるべき箇所が、胃の内壁と同じ円柱上皮に差し替わってしまうことにより、
バレット食道は起こるのではないかと言われています。

食道裂孔ヘルニア~バレット食道が起こる原因ではないかと言われているのが、
中年期以のに肥満により胸の内部の筋肉が全体的に緩んでしまうことです。
肥満状態に加え、前かがみの悪い姿勢を多くとっていると、
腹圧が多くかかってしまい耐え切れなくなった深層筋が伸びていってしまいます。
バレット食道を予防するためには、まず深層筋の衰える時期の前からストレッチやトレーニングをして
インナーマッスルを鍛える習慣を作っておくことです。
腹筋運動を習慣的に行うとともに、体を締め付けるような服をできるだけ着用しないようにすることで、
かなりバレット食道にまで胃腸道逆流症が進行してしまうことを防ぐことができます。