逆流性食道炎の治療は、基本的には薬物と生活習慣の改善によって行います。
逆流性食道炎の症状としては、胃と食道をつなぐ部分の筋肉が弱くなってしまうなどして、
胃の中に運ばれた食べ物が逆方向にさかのぼっていってしまうというものです。

そのため、胃の中の消化を助けるとともに
胃液の上昇によってできてしまった食道部分の炎症を治療していくことになります。

ですが逆流性食道炎は一度かかってしまうとなかなか治りづらく、
症状がひどくなってしまうと横になるだけで胃や喉の部分に
違和感や痛みを感じるようになってしまいます。

痛みや不快感が強いと夜眠ることもできないほどになるので、
そのストレスが逆流性食道炎の改善を遅らせてしまうようなこともあるのです。

そこで、症状がひどい人や早期に治療をする必要がある人は
外科手術によって治療が行われることがあります。

逆流性食道炎のための手術方法として
最も一般的なのが「ニッセン法」と呼ばれるもので、これは胸や腹など患部に
近いところに穴をあけて内視鏡を差し込み、施術を行うやりかたです。

逆流性食道炎によって緩くなってしまった胃と食道の繋ぎ目の部分を
縫い縮めていく方法となっており、これを行うことで胃からの逆流をしにくくすることができます。

ただし外科手術ということで体の一部にメスを入れるので、
体には大きな負担がかかってしまい術後の回復にも時間がかかります。
そこで体に傷をつけないように鼻や口から内視鏡を入れて行う手術方法を行う医院もあります。

もしこのニッセン法による手術を行うことになった場合には、
手術費用としてだいたい30万円程度がかかることになっています。

国民健康保険に加入している人の場合には医療費は3割負担になりますが、
それでも9万円は自費で支払わなくてはならなくなります。

しかし実際に逆流性食道炎で苦しむ患者さんのうち外科手術まで必要と判断される例は
かなり少なく、ほとんどが食事療法や薬物療法による治療がすすめられます。

手術をするとなると術後の回復や経過をみるため、
1周間程度は入院をしなくてはならなくなるため、また入院費がかかってしまいます。

万が一手術をすることで飲み込む動作がうまくできなくなってしまい、
胃にものがはいりにくくなってしまうような場合には、再手術をすることもあります。

伸縮性に富む部分の病気である分、その人の体質や年齢などによる調整が
難しい手術方法にもなっているのです。