治療のために筋肉トレーニングが役立つことがあるのをご存知でしょうか?
逆流性食道炎が起こる仕組みは、簡単に言えば胃の中にある胃液や食べたものが通常の動きとは逆向きにさかのぼってきてしまうという症状です。

これが起こる原因として最も大きいのが胃と食道をつなぐ食道下部括約筋の働きが弱まることです。
食道下部括約筋は、肛門のように締まったり拡張したりというようなしくみのものではなく、横に捻るようにして逆流を防ぐものとなっています。
そのため猫背のような悪い姿勢を続けて胸の部分に負荷をかけ続けるとねじれがゆるくなってしまい、逆流現象が起きやすくなってしまうのです。
また、胸からお腹まわりにかけて脂肪が増えてしまうと腹圧といって体内の圧力が強くなっていってしまうのです。
それもまた食道下部括約筋の力を弱くしていってしまいます。

逆流性食道炎として医療機関を受診すると、生活習慣の改善を求められることもよくあります。
生活習慣は食生活や睡眠時間の改善だけでなく、姿勢をよくして体内の筋肉を増やすということも含まれてきます。
お腹中に脂肪が増えると先ほども言ったように腹圧がかかるので、まずは体内の内臓周りにある内臓脂肪を減らすということが課題になってきます。

また体内の脂肪量が多いということは筋肉量が少ないということでもあります。
そのために立ったり座ったりするときに背筋をまっすぐに伸ばすことが出来ず猫背でますます体内に腹圧をかけやすい状況を作り出します。
つまり筋肉トレーニングをしてインナーマッスルを鍛えるということは、体内で起こる逆流性食道炎症状の緩和にもおおいに役立つというふうにも言えます。

問題はそうした生活指導を受けても、長続きをさせることが難しいということです。
健康診断などで検査を受けると、最初は改善をしようと決意はするのですが、
実際に完全に改善したと思えるところまで努力を継続することが出来る人はそう多くはありません。
筋肉トレーニングをするときには何らかの運動を継続的にしていくことが必要ですが、最初だけ熱心にしてあとはぱったりしなくなるということもあります。

ですので、逆流性食道炎を改善するための筋肉トレーニングでは、他に何らかの目標を持って自分で楽しんで続けていけるようにするという工夫が必要になってきます。
いきなり新しいことにチャレンジするのではなく、日常的に続けていける方法を選んでみてください。