食道炎の症状のうち、もっとも症例が多いのは逆流性食道炎です。
逆流性食道炎の原因は胃液の逆流を防ぐ機能が低下してしまうことなのですが、これは生活習慣によって引き起こされてしまうこともあります。
食道と胃の繋ぎ目付近には下部食道括約筋部がありますが、この力が弱まることにより、意識していないのに食べたものが食道を逆流してきてしまうようになってしまいます。
逆流性食道炎として診断されやすい人の特徴をみてみると、生活習慣が乱れがちな人や加齢により体力が弱まってしまった人が挙げられます。
また、最近では女性で診断をされる人が増えているのが特徴となっています。

逆流性食道炎が起こるのは食道と胃をつなぐ部分の力が弱まりやすくなる生活をしてしまっているためです。
食道の機能が弱まりやすい生活習慣の代表例を挙げれば、食べ過ぎや喫煙、食べたあとすぐに横になってしまうという生活習慣、他に猫背で前かがみの姿勢を続けているような場合や、女性で日常的にきつく腹部を圧迫してしまっているような場合です。
他にも日常的な食生活に、脂分や豆類といった消化に時間がかかりやすいものをたくさん食べてしまっている場合もかかりやすくなってしまうようです。

ダイエットの基本として、眠る2時間前には食べ物を食べないようにするということがありますが、これは肥満を予防するという効果ばかりでなく、食道炎を予防するためにも大切な習慣です。
就寝直前に食べ物を食べてしまうと、眠っている間に不安定な姿勢をとりながら消化活動が行われるため、胃や食道との繋ぎ目に大きな負担がかかってしまうことになります。
さらに既に肥満体型をしている人の場合には横になると腹圧が大きくかかるようになりがちなので、眠るときには上半身を高くしておくようにしましょう。
できれば腹圧を下げることができるように腹筋運動をしてお腹の内部筋肉を鍛える努力も必要です。

もし生活習慣を改善しただけでは症状に改善が見られないということになれば、外科的手術をすることになります。
食道と胃の接合部にある噴門の広がりをおさめるため、縫って縮めるという方法がとられます。
しかし日本において逆流性食道炎のために手術をするということはほとんどないので、よほどのことでないかぎりは生活習慣の改善と薬物による治療がメインに行われます。
ただし薬品治療をすると体の免疫力が弱待ってしまうという副作用もあるので、できるだけ早期のうちに生活習慣から根本的な治療をしていくようにします。