逆流性食道炎をはじめとする食道の病気は、
早期発見と早期治療がもっとも重要な回復のためのポイントとなります。

食道部分の病気は、定期的に行う人間ドッグの他、
日常生活において感じる喉の部分の違和感から専門医を受診することによって発見されるものですが、
まずは内視鏡を使用したモニターを使った目視によって検査が行われます。

また内視鏡検査と合わせてX線撮影を行うことで複数の視点から病気の発見をすることができるようになっています。
X線検査では、健康診断ではおなじみのバリウムを飲んで撮影をする方法がとられます。
人間の食道は1本の筒状の臓器であるので、
その出口部分にある胃と違ってバリウムがその場所にとどまっていてくれる時間が短いことから、
X線検査だけでは食道内部を詳しくチェックすることは難しくなっています。
そのため、食道の病気についてより詳しく検査をするときには内視鏡による方法がもっとも確実です。

内視鏡検査では、現在はヨード液を使用した「ヨード染色法」」という方法がとられてます。
ヨード染色法とは、ルゴール液とも言われるヨードを食道の粘膜にあらかじめふきつけておき、
そののちに内視鏡を使用して異常を探していきます。
このヨードは正常な食道の粘膜のみを黒っぽい色に染め、悪性腫瘍(がん)があった場合には白いまま残るので、
大変正確性の高い検査方法として広く検査機関で使用されています。
また内視鏡の種類も、NBIという特殊な光を使用した新しい機器が開発されています。
もしそれらの検査により食道内部に悪性の腫瘍が疑われる箇所が発見された場合には、
食道内の組織の一部を採取して生検を行うという段取りになります。

食道の病気のうちもっとも多くの患者さんがいることが疑われているのは逆流性食道炎ですが、
その他にも食道裂孔ヘルニア、食道静脈瘤、良性腫瘍、食道アカラシア、カンジダ食道炎、といったさまざまな症状があり、
それらから食道がんに発展するようなこともあります。
食道がんに関してはさまざまな研究が進められてはいますが、
どのようなしくみでがん細胞が発生するかということはまだ完全に解明されているわけではありません。

一方で、食道に関する病気の治療や検査方法はこの20年のうちにかなり急激に進歩をしている分野なので、
詳しい検査を受けることでかなり早期の段階からも病気を発見することができるようになっています。
症状が軽いからと言って油断せず、早めに検査を受ける習慣をつけましょう。