逆流性食道炎かな?と疑われたときには、詳しい検査をしてその状態を確認することになります。
この病気の検査方法は大きく二種類があり「内視鏡検査」と「食道内pHモニタリング」となっています。
内視鏡検査とは経口または経鼻によって内視鏡を体の内部に挿入し、
カメラによる目視で炎症など内部に損傷が起きていないかを確認するものです。
もう一つの食道内pHモニタリングとは、胃から食道に逆流してくる胃液の成分を測定し、酸性の強さを確認するものです。
逆流性食道炎と診断された場合に特に重要なのは「食道内pHモニタリング」の方で、
24時間体勢で胃酸の逆流状態をチェックし、
どのようなときにどんなふうに胃液の分泌量が変化するかをかなり詳細に調べていきます。

食道内pHモニタリングは、決して楽な検査方法ではありません。
内視鏡検査は、実際にカメラを挿入している時間はせいぜい10分程度のものですが、
食道内pHモニタリングの場合24時間ずっとモニタを使って監視していくことになります。
食道内pHモニタリングをするためには、まず鼻からpHセンサーが付いているチューブを差し込み、
食道内で胃酸がどのくらい逆流しているかを常時チェックしていくことになります。
具体的には、食道内のpHは通常6.5~6.8くらいの値でおさまるものですが、
胃酸が逆流してくると数値は4.0以下にまで下がります。

4.0以下になったとき食道内は強い酸性となっているため、
この持続時間がどのくらい継続しているかということを計測することで、病気の進行度合いを調査します。
逆流性食道炎として正式に診断される条件は、pHが4.0以下となった時間が、24時間のうちの4%を超えた場合です。

24時間体勢で詳しく食道内部の状態を調べる大掛かりな検査である食道内pHモニタリングは、
小さな診療所では簡単に行うことができません。
内視鏡検査ができる病院よりもさらに大きな医療機関でなければ、検査自体を受けることが出来ないのです。
なのでもし食道内pHモニタリングを受けたいと思うなら、逆流性食道炎の疑いが生じたときに最初から
食道内pHモニタリングを行なっている大学病院や総合病院など大規模なところを受けるようにしたほうがよいでしょう。
地方の小さな診療所などでは、食道内pHモニタリングを受けたいと申し出れば
実際に検査ができる大きな病院を紹介してもらえることもあります。
確実な逆流性食道炎の検査のためにも、ぜひ食道内pHモニタリングを受けてみてください。