長期間に渡って胃が荒れている状態

常に胃の違和感があり、胃薬を頻繁に服用している方は慢性胃炎になっている可能性が高いと考えられます。
以前に急性胃炎を発症した経験がある方が何度か治癒と再発を繰り返して慢性胃炎になるケースもあります。
一般的には胃粘膜にある胃腺が萎縮することで胃液内の酸度が低くなった状態になっていることが多いです。

最近はヘリコバクター・ピロリ菌に感染していることと、慢性胃炎を発症することの関連性が研究されており、ヘリコバクター・ピロリ菌の影響を強く受けていると考えられています。

慢性胃炎の原因

慢性胃炎になる原因はいくつか考えられますが、びらんのない胃炎についてはヘリコバクター・ピロリ菌の感染が影響を与えるとされています。
日本人はピロリ菌に感染している可能性が高いことから、慢性胃炎になりやすい体質の方が多いと言われています。
出血とびらんが見られる胃炎についてはストレスや非ステロイド性抗炎症剤やアルコールの摂取が原因になることが多いです。
強いストレスを常に感じている方や頭痛などがひどくて鎮痛薬を常用している方、毎晩のようにお酒をたくさん飲んでいる方などが慢性胃炎になる場合もあります。

稀なケースとして特殊型胃炎になるケースとして、細菌やウイルス感染が原因になっている場合や消化管疾患や全身性疾患が原因になることもあります。
特殊型胃炎を発症することはほとんどないと言われていますが可能性としてはゼロではないので疑いを持つことも必要です。

慢性胃炎の症状

慢性胃炎は胃潰瘍などとほとんど同じ症状が見られることが多いです。
慢性的に胸焼けや食後のむかつき、胃もたれなどの症状を感じるのが特徴的です。
胃の状態がかなり良くないと強い症状を訴える方は他に神経症を患っている可能性もあると言われています。

慢性胃炎の治療法

慢性胃炎の診断は内視鏡で観察を行ない、萎縮の進行具合や広がりの観察を行ないます。
その結果で慢性胃炎と確定診断されることで適切な治療が開始されます。
主な治療は薬物療法が中心になり、胃酸のダメージを抑えたり胃の粘膜を保護する、消化管の働きを良くする薬などが症状に応じて処方されます。
ピロリ菌の感染が原因になっている場合には除菌を行うための薬が処方されることもあり、ピロリ菌の除菌に成功すると症状が改善して再発もなくなる可能性が高くなります。

この他に胃への負担を減らすために生活習慣の改善が指導されます。
暴飲暴食を避けて規則正しい生活を心がけるようにしなければいけません。
タバコを吸っている方は禁煙するように指導をされ、ストレスを解消するために適度な運動を行うなどの方法を実践することが推奨されます。
これらの生活習慣によって再発する可能性もあるため、完治を目指すのであれば患者さん自身の努力が必要になります。