中年が発症しやすい病気

食べたものをうまく飲み込めなくなるなどの症状が現れだして、徐々に病気が進行していくとされているのが食道アカラシアです。
原因がよくわからない食道の機能異常をもたらす病気で、中年で発症することが多いとされています。
おかしいなと症状に気付いているのに何も治療をしないままでは悪化しやすいため、早い段階で医師に相談することが大切です。

食道アカラシアの原因

下部食道括約筋という部分は一定の圧力がかかることで胃から胃酸や食べた物が食道に逆流してくることがないような仕組みになっているのが通常です。
食べた物を飲み込む時にはこの筋肉が一時的に緩むようになり、また圧力がかかるという運動を繰り返すことになります。
この動きは脳からの信号によりコントロールされていますが、何らかの原因によって信号に障害が生じることで正常な動きができなくなって食道が拡張したままになっているため食道アカラシアが生じると言われています。

食道アカラシアの症状について

初期症状として気付きやすいのは食べたものをうまく飲み込めないという嚥下障害が発生することです。
固形物だけでなく液体の食べ物まで飲み込みにくいと感じて異変を察知する方も多いです。
この時点で気付いて処置を施すことが大事なのですが、放置していると嘔吐や胸や背中の痛み、体重の減少などの症状が起こります。
場合によっては食道がんを併発することもあると言われていますので、早期発見をして治療を開始することが大事です。

食道アカラシアの治療法

食道アカラシアは早期の段階であればカルシウム拮抗薬の内服を行う薬物療法が実施されます。
他には下部食道括約筋のあたりにバルーンを入れて食道を広げるという処置を行うことで約6割から9割の方が改善しているとされています。
食道の拡張がかなり進行している場合や食道が蛇行している場合などについてはバルーンを入れてもなかなか効果が見られないこともあるため、最終的には手術を行う処置が施されます。
手術で下部食道括約筋の近くを切開することで圧力を確実に下げることができるというメリットがある一方で、切開の大きさ次第で逆流性食道炎が引き起これる場合もあるとされています。

食道アカラシアは食道がんになる可能性があることから、定期的に内視鏡検査を行って状態の変化を観察することが必要になります。
万が一食道がんが発見された場合には速やかに処置が必要になりますので、食道アカラシアの初期症状に気付いた段階ですぐに医師に相談することが必要になります。
できるだけ早い段階で処置を行うことで症状の悪化を防ぐことができて普段の生活に戻ることができますので、自分自身で体をいたわりながら変化を見逃さないようにしてください。