自覚症状がほとんどない突起物

胃の不調を訴えたり、人間ドックなどで検査を行った結果偶然に発見されることがあるのは胃ポリープです。
胃ポリープとは胃粘膜の一部だけが盛り上がっている突起物のことで、一般的には良性の疾患であることを示しています。
ただ稀に将来がん化する可能性がある腺腫と呼ばれる病変もありますので、ポリープの種類を見極めることが大切なのです。

参考:胃ポリープの症状・原因・治療【Doctors Me】

胃ポリープの原因

胃ポリープができる原因は確実に判明していませんが、ポリープの種類によって考えられる原因が異なっています。
腺腫性ポリープの場合は胃粘膜に萎縮が見られるのが特徴的で、胃粘膜が腸の粘膜のように性質が変化することが原因になるとされていますのが、詳しい原因ははっきりしていません。

過形成ポリープはびらんによって胃粘膜が欠損して過形成になることが原因だとされています。
患者さんの多くがヘリコバクター・ピロリ菌に感染していることも原因の一つになっています。
胃粘膜に対するダメージを与えることが過形成ポリープを引き起こすとされる説も有力視されています。

胃底腺ポリープについては萎縮が見られずに胃酸の分泌が多いという特徴があることからヘリコバクター・ピロリ菌の関連性は低いとされています。
現在は女性ホルモンや消化管ホルモンの影響が指摘されていますが確証はないようです。

胃ポリープの症状について

胃ポリープができても、自覚症状がほとんど見られません。
たまたま胃の検査を実施したところ発見されるというケースが多いことから、定期的に健康診断を兼ねて検査を実施することが望ましいとされています。
胃底腺ポリープの場合は胃酸が過剰に分泌されている場合に発生しやすい病変なので、胃の痛みや胸焼け、しゃっくりが頻繁に起こることで異変を感じて医師に相談したとこと発見されることが多いです。
また、過形成ポリープが大きくなると消化管出血を引き起こす可能性があることから、異変に気付く方もいます。

胃ポリープの治療法

腺腫性ポリープの場合は将来的にがん化する可能性も否定できないため、定期的に観察を行います。
ポリープが大きくなった場合やがん化が疑われる場合には内視鏡で切除をすることになります。

過形成ポリープの場合はあまり大きくない場合にはそのままでも問題ないとされています。
大きくなったりすることは稀なケースとされており、自然に消えてしまうことも多いそうです。
ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌することで消えてしまうケースも多いことから、ピロリ菌の除菌をする投薬が行われる場合もあります。

胃底腺ポリープについては胃酸が過剰に分泌されていることから酸分泌抑制薬の投薬を行うのが中心で、ポリープには直接治療をすることはほとんどありません。