症状を改善していくための方法として、まず食生活の改善をすることが一番の方法です。
逆に言えば、薬物療法など他の治療法をどれだけ頑張ったとしても、
食生活の改善が行われなければその効果を持続させていくことはできません。
逆流性食道炎が起こる原因は、食道の下部にある下部食道括約筋の緩みと、胃酸が過剰に分泌されてしまうことの二つです。
このうち胃酸の過剰を作り出しているのは、いわゆる「食の欧米化」と呼ばれるような、油っぽい味付けに偏った食生活です。
油っぽいものは胃の中に入ったときとても長い時間をかけて消化・吸収されるため、
そうでない食べ物を食べたときよりも過剰な働きが胃の内部で行われることになります。
逆流性食道炎かなと思ったら、まずは何気なく食べてしまっている
脂身の多い食事を少しずつでも控えるように心がけてみましょう。

同様の理由で、胃酸の分泌を過剰に促してしまう種類の食べ物も控えるようにします。
甘いものや香辛料を使った刺激の強い食品、過度なアルコール摂取も脂身の多い食事に並んで胃液の分泌を過剰にします。
胃に負担をかけると免疫力が落ちてしまい、他の病気も呼び込みやすくなってしまうので、
もし逆流性食道炎と医師から診断されない場合であっても、
ちょっと胃腸の調子がよくないなと思ったときには上記の食べ物を控えるようにしてください。

また油っぽいものや甘いものを控えたとしても、食べる時間が遅くなったり、
食べてすぐに横になったり就寝してしまったりしては意味がありません。
「食べてすぐに寝ると牛になる」といった昔からの迷信がありますが、これはある意味では正しいことを言っています。
食べたあとにすぐ横になってしまうと、腹圧がかかり胃の働きを阻害してしまうため、
体内によくない影響を及ぼしてしまいます。
仕事で忙しくて夜遅くなったときなどは、どうしても夕食を食べる時間が夜中に近くなってしまいますが、
そのような場合にはメニューに気を付け、できるだけ軽食ですませてしまうようにしてください。

この病気と診断され治療中の人の場合、きちんと食生活を送っていても
なんとなく胸焼けや吐き気を覚えてしまうこともあります。
もしあまりにも調子の悪さを感じるようなら食事自体を控え水分だけをしっかりとるようにしましょう。
ただし逆流性食道炎は胃の内部が空っぽになったときほど強く症状を感じてしまう病気なので、
あまりにも空腹の状態が長く続くことも悪影響を及ぼしてしまいます。
少量でも食べられそうならお腹に食べ物を入れるようにし、どうしても食べられないという場合には
胃に負担のかかりにくいバナナや牛乳をとるようにしましょう。
他にも、うどんやおかゆ、煮物なども胃に負担がかかりにくい食品です。